ムーンショット型農林水産研究開発事業「第5回 循環型協生農業プラットフォーム 社会連携アグリフォーラム」におけるご質問に対する回答について

2025.11.04

令和7年11月4日(火)に開催しましたムーンショット型農林水産研究開発事業「第5回 循環型協生農業プラットフォーム 社会連携アグリフォーラム」でご参加いただいた方からのご質問に対する回答について、以下のとおりお知らせいたします。

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【質問1】

Q:ク溶性リン酸肥料とのことでしたが、従来の肥料、ようりんや重焼燐と比較して肥料効果としてどれに近いものと考えられますか。

A:ク溶性リン酸が主成分という点では、ようりんに近い肥料効果(緩効性)であると考えております。

一方で、植害試験やその他栽培試験では、水溶性りんである速効性の過りん酸石灰と比較して同等以上の生育効果が得られております。

 

【質問2】

Q:下水処理場で回収されているリン酸マグネシウムアンモニウムに近いものと考えられますか

A:含まれるリン酸の形態がク溶性リン酸であるという点では類似しております。

 

【質問3】

Q:「リントル」は、現在、砂町水再生センター内にりん回収・肥料化施設が完成し、再生りんの生産を行っているとのことですが、年間の

りん回収実績と今後の他の下水処理施設への同技術の横展開への計画などお教え願います。

A:まず前提としてですが、本施設は国交省の実証事業にて建設したものであり、現時点では国の所有物になります。

年間の生産実績は非公開情報となりますが、70t/年の再生リンを生産できる設備設計になっております。

ただし、本年度からの自主研究において処理効率の向上を図っており、さらに生産能力は増える可能性がございます。

他の下水処理施設への横展開の計画については、現在自主研究中ということもあり、まだございません。

 

【質問4】

Q:太平洋セメントグループ様のリントルのコストおよび実排水処理場でのリン回収・販売の採算性を知りたいです。

A:本実証事業では、技術普及のためのガイドラインを作成することとなっており、国交省の国土技術政策総合研究所のHPにて公表されます。

現在、ガイドラインの確認・修正作業を行っており、公表は来年度になる見込みです。

このガイドラインにおいて、コストに関する記載がございますので、公表までは非公開とさせて頂きます。

 

【質問5】

Q: 本日の資料はいただけないでしょうか。

A: 申し訳ございませんが、資料の配布は出来かねます。

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フォーラム概要

日時 令和7年11月4日(火)14:00~16:00
会場 オンライン配信(Zoom Webinar)
共催 循環型協生農業プラットフォームコンソーシアム

一般財団法人アグリオープンイノベーション機構

後援 ⽣物系特定産業技術研究⽀援センター

静岡県

一般財団法人マリンオープンイノベーション機構(MaOI機構)

テーマ 循環型農業における知の蓄積と社会実装・事業化
プログラム(敬称略) ▼開会挨拶

和田 智之 チームディレクター(理化学研究所 光量子工学研究センター)

▼プロジェクトの紹介:社会実装への道と目指す未来

竹山 春子 プロジェクトマネージャー(早稲田大学)

▼事例講演①

太平洋セメントグループの資源循環の取り組み ~廃棄物・副産物のセメント資源化と排水からのリン回収~

花田 晶子 主任研究員(太平洋セメント株式会社)

▼事例講演②

環境保全に着目した循環型農業の新しい価値

水流 勇雄 代表取締役社長(株式会社Loco Door)

▼事例講演③

循環型農業への土耕型高度人工気象制御システム(EARTH)の貢献

松山 知樹 専任研究員(理化学研究所 光量子工学研究センター)

▼パネルディスカッション

循環型農業における知の蓄積と社会実装・事業化   竹山春子(早稲田大学)

水流勇雄((株)Loco Door)

松山知樹(理化学研究所)

和田智之(理化学研究所)

▼閉会挨拶

藤井 明 代表理事(AOI機構)

担当 (一財)アグリオープンイノベーション機構 田村

 

問合せ先

(一財)アグリオープンイノベーション機構

E-mail: mscpp-forum@aoi-i.jp

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