8月に静岡県沼津にて開所したAOI-PARC(あおいパーク)。
AOI-PARCは、慶應義塾大学 SFC研究所 AOI・ラボ、理化学研究所、静岡県農林技術研究所と民間企業が研究拠点として入居し研究をスタートしています。
今回は、官民連携事業として今まさに立ち上がりつつある「食と健康における情報流通」や、「農業データ連携基盤」といった情報連携の最前線の状況を慶應義塾大学SFC研究所、AOI・ラボより、神成准教授、矢作准教授、お二人の先生からご紹介いただき、農業や食の未来について皆さまと共有させていただきます。
開催概要
- タイトル:AOIフォーラムカンファレンス「農・食・健康の未来 ~動き始めたAOIプロジェクト~」
- 開催日時:2017年11月30日(木)13:30〜17:30
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場所:沼津プラサ ヴェルデ 301・302会議室
〒410-0801 静岡県沼津市大手町1-1-4
JR沼津駅北口より徒歩3分 - 参加費:無料
- 定員:150名
- 主催:一般財団法人 アグリオープンイノベーション機構
- 対象:食や健康分野にご興味のある皆さま、先進的取り組みにご興味のある農業生産社の皆さま、農業分野で新しいビジネスチャンスを模索中の企業の皆さまなど
申込者多数の場合は出席いただけない場合がありますので、なるべく早めにお申し込みください。
当日の模様のお写真や、発表内容は、後日AOIフォーラムWebサイトに掲載いたします。
プログラムは、予告なく変更される場合があります。
プログラム
13:00〜13:30 | 会場・受付開始 |
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13:30〜13:40 | 冒頭挨拶 登壇:AOIプロジェクトCPO 三輪 睿太郎 |
13:40〜13:45 | 概要説明 登壇:AOI機構 専務理事 岩城徹雄 |
13:45〜14:45 | 特別講演「食と健康における情報流通の未来」 登壇:慶應義塾大学SFC研究所 AOI・ラボ 副代表 矢作 尚久 准教授 |
14:45〜15:25 | 講演「農業データ連携基盤(WAGRI)で、誰でも使えるICT農業」 登壇:慶應義塾大学SFC研究所 AOI・ラボ代表 神成 淳司 准教授 |
15:25〜15:30 | 休憩 |
15:30〜16:50 | パネルディスカッション「静岡農業のこれから」 司会:神成 淳司 准教授 登壇:三ケ日町農業協同組合 代表理事組合長 後藤 善一 NECソリューションイノベーター株式会社 執行役員 島津 秀雄 矢作 尚久 准教授 理化学研究所 光量子制御技術開発チームリーダー 和田 智之 |
16:50〜17:00 | クロージングトーク 登壇:AOI機構 理事長 藤井 明 |
17:00〜17:30 | 講師陣とAOIフォーラム会員様限定交流イベント実施 |
登壇者紹介
神成 淳司
慶應義塾大学 環境情報学部 准教授
内閣官房 情報通信技術(IT)総合戦略室長代理/副政府CIO
1996年、慶應義塾大学政策メディア研究科修士課程修了。2004年、岐阜大学大学院工学研究科後期博士課程修了、博士(工学)。2007年、慶應義塾大学環境情報学部専任講師、2010年より現職。同大学医学部准教授(兼担)。2014年より内閣官房情報通信技術(IT)総合戦略室長代理/副政府CIOを併任し、政府のIT総合戦略や農業情報創成・流通促進戦略、農業標準化ガイドラインなどの政府横断的な情報政策全般に関わる。AOI-PARCに拠点を構える慶應義塾大学SFC研究所 AOI・ラボの代表者であり、AOI機構の統括プロデューサーとしても活動している。近著に、『ITと熟練農家の技で稼ぐ AI農業』(日経BP社)がある。
矢作 尚久
慶應義塾大学 政策・メディア研究科准教授 1974年米国Palo Alto生まれ。1991年AFS交換プログラムでベルギーへ留学、 2000年 慶應義塾大学医学部卒業(MD)、2004年同大学院博士課程修了(Ph.D.)。 2009年 東京大学医療経営人材育成講座修了(首席)。2011年ハーバードビジネススクールMHDにScholarshipとして招聘され修了。その後、途上国への医 療マネジメントシステムの提供準備を開始。2012年全国の医療情報を統合可能とする世界初のClinical DataManagement Networkを設計し、2016年稼動。国立成育医療研究センターにて、開発薬事・プロジェクト管理部 臨床研究ネットワーク推進室 室長補佐 情報戦略担当、データ科学室 室長代理を経て現 職。内閣官房次世代医療ICT基盤協議会等構成員。慶應義塾大学SFC研究所 AOI・ラボの副代表である。
和田 智之
理化学研究所 光量子制御技術開発チームリーダー
東京理科大学大学院理学研究科物理学専攻修了、理学博士。科学技術庁基礎特別研究員、理化学研究所フォトダイナミクス研究センターフロンティア研究員、理化学研究所研究員、2014年より現職。理化学研究所光量子工学研究領域光量子基盤技術開発グループディレクター、光量子制御技術開発チームリーダー(兼)レーザー物理工学、レーザーと物質の非線形相互作用の研究に従事、また、近年では、環境計測、医療、農業、エネルギーといった社会課題の解決に向け基礎研究の成果の応用研究を推進している。
島津 秀雄
NECソリューションイノベータ株式会社執行役員(研究開発、農林水産事業担当)
1982年慶應義塾大学工学研究科電気工学専攻修士課程修了後、日本電気株式会社へ入社、中央研究所で第五世代コンピュータ、ナレッジマネジメント等の研究を遂行し、NECのコールセンターの情報武装化を推進。1987年から1年間、カリフォルニア大学UCLA人工知能研究室の客員研究員。2003年からNECシステムテクノロジー株式会社(現NECソリューションイノベータ)の研究所長として、インテリジェントロボット、情報セキュリティ、画像処理、農業分野へのICT適用の応用研究を遂行。現在は、特に農業産地の生産者集団の力を最大化するためのICTの研究開発を行い、国内各地で実証を進めている。2004年人工知能学会功労賞、2006年世界初のソムリエロボット開発で米Time誌Inventions 2006採択、ならびにギネスブック登録、2009年航空写真の画像処理技術で、米国人工知能学会(AAAI)のInnovative Application of AI Award。2011-2012年人工知能学会副会長。博士(政策・メディア)。
後藤 善一
三ケ日町農業協同組合代表理事組合長
1955年静岡県浜松市生まれ。日本大学経済学部卒業後、就農。「楽しく、儲かる農業を」を目指して、三ケ日町にてみかん園経営。就農時より作業の機械化・園地拡大に取り組む。平成11年第一回全国果樹・技術経営コンクールにて農林水産大臣賞受賞。現在の柑橘園地は8ヘクタール。農業経営は全て息子に任す。農協役員就任時から三ケ日ミカンブランド強化のための多様な取組みを続ける。