ミバエの識別・カウントならお任せください リアルタイムで情報をお届けいたします 防除計画や監視に役立てます
株式会社エフ・シー・シー
株式会社エフ・シー・シー
私たちは、自動車のクラッチを製造販売する会社です。摩擦材の開発からクラッチの組立までを一貫生産し、国内をはじめ世界10カ国の生産体制で世界中のニーズに対応しながら、高品質な製品づくりを目指しています。
一方で、これまで開発・製造で培ってきた技術力を活かして自動車以外の分野である農業分野にも挑戦しています。そのひとつが「害虫バスターズ」。農業害虫における課題解決への貢献を目指すものです。
このプロジェクトの一つの実績として、JICAが手掛けるパラオ国でのミバエ防除プロジェクトに参画したことが挙げられます。本プロジェクトは、パパイヤ・マンゴーなどの果樹栽培に深刻な被害を与え、収穫量減少や輸出制限など農業経済に多大な損失をもたらしている「ミバエ」を防除するものです。このプロジェクトのなかで、私たちは各地からトラップで捕獲して集めてきたミバエ3種の識別・カウントの効率化および正確性の向上について担いました。
プロジェクトでは、当社で培った独自のセンシング・画像解析技術を活用した「AI判別カウント装置」を開発しました。この装置は、カメラで撮影したミバエの種類と個体数を瞬時に解析、結果をリアルタイムでお客様に提供できるものです。これにより、本来150人以上を要する人手作業を1名でも運用可能な体制とし、大幅な効率化に成功しました。
また、これとは別のカウント装置の開発も進めています。パラオの事例では、トラップで捕獲した個体を各地から1か所へ集約したうえで解析するものでしたが、開発中のカウント装置は各地点に配置してある従来型の誘引・捕虫機能のみのモニタリングポストに対し、カウント、通信機能を搭載しています。これにより、いままでは人が各トラップ地点へ出向いて回収、カウント、データまとめ、データアップロードを行っていた部分を省力化することができます。現在、この試作機はミバエ防除の歴史が長い沖縄県の病害虫防除技術センターと協力して実証実験中です。
★沖縄県では、2025年4月よりセグロウリミバエの緊急防除が農林水産省から発令され、九州地方でも本州への上陸を阻止する目的でトラップを使ったモニタリングを行っています。
このように、私たちの取り組みは広域に飛来する害虫の移動状況や外来種の発生を24時間365日体制で見逃さず把握でき、データに基づく緻密な害虫管理(適期適所での防除策立案)に役立ちます。植物防疫管理のニーズに応える信頼のシステムとして、現場の負担軽減と防除業務の効率化に大きく貢献していきたいと考えています。
AOIフォーラムで
やりたいこと
農業は新しく進出する分野のため、農業関連の情報や課題をご提供いただきたいです。
また農業に限らず多業種の企業との交流を通して、新規事業創出に繋げることができればと考えています。
こんな方を探しています
生産者の方だけでなく、モニタリングシステムを活用してデータ管理や害虫防除計画をマネジメントするような官公庁や企業、植物防疫所などの検疫機関とのマッチングを望んでいます。
基本情報
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会社名 株式会社エフ・シー・シー
所在地 静岡県浜松市浜名区細江町中川7000番地の78
設立 1939年6月
資本金 41億7500万円
TEL 053-523-3554
FAX 053-523-3555
Contact
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AOIフォーラムは、先端技術を農業分野に応用し、静岡から「世界の人々の健康寿命の延伸と幸せの増深」に貢献するための会員制のフォーラムです。AOIフォーラムへの入会に興味のある方は、以下よりお気軽にお問い合わせください。
フォーラム会員との交流やイベントへの参加を通じて、農業業界のトレンドの情報収集ができます。
フォーラムでの活動やWebサイトを通じて、協業を求めている事業者や、自社事業に活用可能な研究と出会えます。
コーディネーターとの相談を通じて、事業計画作成サポートや補助金情報など、プロジェクト立ち上げの支援を受けられます。
コーディネーターからのコメント
ものづくりの会社として長きにわたり培ってきたマーケティング力、技術力、展開力を基盤に、自動車関連産業が得意とする品質管理とタイムマネジメントを生かして、農業分野の新規事業への取り組みを始めています。
害虫駆除への新しい試みですから、様々な対応が求められています。
会員の皆様には、幅広い連携や協力をお願いいたします。
コーディネーター
小岱 正