農業人口の減少、その原因と課題
Workauto(株)(以下ワークオート)とは、「働く」と「自動化」を掛け合わせた社名です。私は大学院で博士号取得し、自動車メーカーで開発職を務めた後、家業のみかん農家を継ぎました。家業を継いだからこそ、静岡の中山間地に多く見られる傾斜地での過酷な農業を体験的に知っています。農作業を自動化し、生産者を重労働から解放することで、農業人口が減少している現状が打破され、持続可能な農業が実現するのではないかと考えたことが社名の由来となりました。ワークオートの強みは、以下に挙げる3つの最先端技術。それは「ロボット制御技術」、「自動運転技術」、「AI」です。今は人の手に頼っている作業でも、最終的にはほぼ100%自動化できるのではないかと考えています。そのための第一歩として、現在、自動草刈機の必要最低限の機能を備えた試作機(MVP)を設計中で、2025年度中にはそれで実証実験を開始する予定です。魅力を感じ、就農したくなる農業へ。そんな未来を思い描き、製品化に向けて走り始めています。
スタートアップ企業のピッチで分かりやすく説明。
AOIフォーラムで発表された「自動草刈機」資料の一部。
Workauto株式会社
2024年4月、静岡市清水区で設立。代表の米澤誠仁さんは現役農家であり、東北大学大学院で博士号を取得後、本田技術研究所で自動車の研究開発に携わった経験を持つ。自社内にはロボット工学の専門家もおり、社外では筑波大学と共同研究も行なっている。