小さなセンサーが
トマトの収量を
安定させるカギに。

静岡県農林技術研究所
次世代栽培システム科
上席研究員 二俣 翔

2025.03.25

静岡県農林技術研究所次世代栽培システム科は、未来の農業に繋がるさまざまな取り組みを行っています。今年度の主なトピックスはトマトの葉(よう)面積が簡単に分かるセンサーの開発です。光合成が増えれば収量は上がると考えた時、葉面積は大変重要です。これまでは葉を採取してスキャナーで読み取っていましたが、生産現場で毎回それを行うのは現実的ではありません。私たちが開発したセンサーは、フォトダイオードを使って近赤外光と可視光を測り、その比率で葉面積を割出す仕組みです。2つのセンサーを内包していながらもボックスは小さく、圃場で邪魔になりにくいサイズです。現在、企業と共に商品化に向けて動き始めています。商品化すれば静岡発の技術が全国のトマトの生産者に届くことになるため、可能な限り早く、できれば1年以内に完成させたいと考えています。AOI-PARCではこのように企業とタッグを組むことや、事業支援も行なっています。そのほか、昨年度ご紹介した閉鎖型養液栽培システムのトマトへの応用にも取り組んでいます。肥料の利用効率を上げ、肥料の廃液をゼロに近づけることは、農業の持続可能性そして環境負荷の低減に役立つものです。今年度も次世代の農業に役立つ研究・開発を継続していきます。

写真:葉面積センサー

小さなボックス型の葉面積センサー。

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