AOI Meet up Vol.7 〜AOI フォーラム会員交流会 レポート〜

AOIフォーラム会員交流会 レポート

written by 大津東子

2022.11.29

令和4年9月30日、静岡県コンベンションアーツセンター「グランシップ」交流ホールにて「AOI Meet up Vol.7」が開催されました。本会は、AOIフォーラム会員のプレゼンテーションを通して相互のビジネスマッチングや課題の解決を目的としており、21会員が参加しました。
会場は新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、席の間隔を空けるなど感染対策を講じたうえで開催されました。

相互のシーズ・ニーズを共有するプレゼンテーション

会員によるショートプレゼンテーション

本プログラムのメインは、会員による5分間のショートプレゼンテーションです。各会員の概要、保有する技術・資産(シーズ)、求めている技術・資産(ニーズ)が紹介され、会員相互の理解を深めることができます。また、その後の自由交流でシーズ・ニーズに合う会員と、マッチングを図ります。

植物工場や食品加工会社、包装資材メーカーなど、さまざまなジャンルの叡智を集め、参加者の知見を大きく広げる会となりました。今回は、発表された21会員の中から4会員をご紹介します。

萬寿企業株式会社 橘高康宏氏

「萬寿企業株式会社」は、「食・農・文化・再生エネルギー」によって持続可能な地域社会へ貢献する循環型の地域商社です。全国各地にて事業を展開し、静岡県内でさまざまなラボを借りて実証実験事業を行っています。AOIフォーラムでは沼津工業高等専門学校と連携し、沼津市でソーラーシェアリングを用いて耕作放棄地を有効活用するための実証事業を行っています。この事業の実現に向け、共に取り組んでいただける仲間を探しています。

また、静岡県西伊豆町で、ストロベリーグアバ・イエローストロベリーグアバを栽培しています。同社では、ジャム等に加工し販売を行っていますが、更なる商品開発を行いたいため加工方法のアイデアを募集中しています。

NPO法人緑陰の里・興国寺城を復元する会 三橋利之理事長

「NPO法人緑陰の里・興国寺城を復元する会」は北条早雲旗揚げの城、興国寺城を復元するために発足し、法人に改組する際に社会貢献すべく、放置竹林の整備を開始しました。竹藪の収益性が少ない事が放置竹林を増加させる要因のひとつですが、当会は消費喚起策として「タケノコ餃子」を令和5年度より製造開始予定です。

また、キノコの女王と呼ばれる「キヌガサダケ」の栽培をAOI機構、田方農業高校、富士きのこセンターと共に取り組んでいます。現在は菌の培養中で、令和4年の12月に2ヶ所の竹藪に埋め込みを行い、順調にいけば令和5年7月頃、発生を見る事ができます。あわせて、沼津市内で高齢化により放棄されている茶畑を有効活用するため、栽培の手間がかからないパパイヤの試験栽培にも取り組んでいます。プロジェクトを始めて3年で手探りの段階ですが、この活動に協力してくれる会員とのマッチングを希望しています。

横河ソリューションサービス株式会社 内藤清正マネージャー

「横河ソリューションサービス株式会社」は計測・制御機器や生産制御・情報システムの販売、エンジニアリングなどの事業を展開しています。これまで様々な産業のお客様へ「測ること」「制御すること」「情報を活用すること」でのお手伝いをしていて、新たにフードチェーン分野の課題解決にご協力できないかと考えています。

また資源循環型エコシステムの創造などの分野で貢献し2050年に向けて、Net-zero emissions、Well-being、Circular economyの実現を目指す、サステナビリティ目標「Three goals」を掲げています。

農業・食の分野においても熱や食材などの再活用をかなえるため、同社の保有する技術で協力したいとのことです。

有限会社新日邦 808FACTORY 岡部守男開発室長

「有限会社新日邦 808FACTORY」は安心・安全をモットーに「洗わずに食べられる」水耕栽培レタスを植物工場で栽培しています。焼津市にある工場は、完全閉鎖型の植物工場であるため、害虫や微生物の侵入リスクを軽減しています。また栽培作業の過程でもアルコールなどを用いて器具を清潔に保つなど、徹底した衛生管理のもと多段式水耕栽培を行っています。水耕栽培で育ったレタスは、一般の露地レタスなどと比べて、ベータカロテン含有量も同等以上に含まれています。

同社は労働時間当たりの生産性・面積当たりの生産性・電力当たりの生産性を週次で取得し、それらの結果をもとに生産性を向上させ、8年間にわたり黒字経営を実現してきました。さらなる成長に向けて、植物の機能性を向上する栽培方法や、電力が高くなっている中で環境負荷の軽減方法などの先進的技術を求めています。

自社の商品をサンプルとともに紹介しました

21会員によるプレゼンテーションのあとは、参加者にサンプルを用意していただいた日清紡テキスタイル株式会社、株式会社創風土による製品のPRプレゼンテーションが行われました。

 

日清紡テキスタイル株式会社から2つの製品提供がありました。

一つ目の製品「めんです®おしぼり」はコットン100%の超厚手おしぼりです。手を拭いた後、掃除をする際などに再利用する方もいらっしゃるそうです。もう一つは「除菌ドライワイパー」です。こちらは、綿コットン100%の素材に除菌加工したもの。ドライのときは抗菌機能をもち、濡らすことで除菌機能が得られる製品です。

これは、日清紡テキスタイルの持つ織物・編物の加工技術を不織布に応用したものになります。これを不織布の農業資材にも適用して、害虫予防や鳥獣忌避、肥料効果などの新たな機能を付与することができるのではないかと考えています。

 

株式会社創風土からは「プチリー」シリーズのバジル・青じその提供がありました。プチリーは30~40mmほどに育ったバジルや青シソ、パクチーなどの子葉を商品化したもので、ほんのりとした香りと、包丁を使って刻む手間が不要な製品です。強い香りが特徴のバジルは洋風というイメージが一般的ですが、納豆や冷ややっことも合うそうです。一方、青じそは香りの強い品種を探している最中です。その他、バジルやレモンバジル、パクチー、三つ葉など様々な香りの葉物を栽培しています。

 

参加者同士の積極的な交流が行われていました

製品PRのプレゼンテーションタイムの後は、会員相互の理解をさらに深め、ビジネスマッチングの機会を提供するため、自由交流会の時間が設けられました。会場後方には参加会員のサンプル製品やパンフレットが置かれ、多くの会員が興味深そうに手に取っていました。
交流会は、終了間際まで多くの商談が行われ、大盛況でした。今回の交流会の様子から、AOIフォーラムのさらなるオープンイノベーションの進展が期待できます。

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